しがリーマンの左遷万歳!

しがないサラリーマンのどこにでもある話

浅い眠り

出張先のホテルで6時前に目覚める。昨日も寝不足で体が重かったので、今日はぐっすり眠るつもりだったのに、一度目が覚めると眠れない。目を閉じると、「辞めるか、ずっといるかどっちかだ」と言う上司の顔が思い浮かぶ。

先日、左遷先の上司に今後の人事異動はないことを通告された。飲みの席だったとはいえ、冗談では決してない、真剣な眼差しでそう言われた。

会社を辞めない限り、今の環境から抜けられない。

なんて日だ!
私は小峠ばりに叫びたかった。

社内で「流刑先」と呼ぶに相応しい部署に飛ばされたのが数年前。これまでやってきた経験が活きない、全く畑違いの部署だ。
納得できない人事異動など、どこにでもある話とはいえ、当の本人は常に思い悩む。最初は怒りと悔しさをバネに仕事に取り組むが、やがて諦めに変わる。そして希望を見失い、まだまだ先の定年退職を夢見るようになる。
それでも、ひょっとしたら次の定例異動で出られるんじゃないか。毎回そんな淡い期待を抱き、そして現実に落胆する、の繰り返し。転職サイトに登録してみても、いいトシのオッサンを採ってくれる会社などない。そこへ来ての、先日の上司からの通告。私にとっては死刑宣告に等しいものだった。

ベッドからムクッと起きる。まだまだ時間がある。気持ちが晴れないので、カーテンを開ける気になれない。薄暗いビジネスホテルの一室で、自分の殻に閉じこもる。今日も長い1日が始まった。