しがリーマンの左遷万歳!

しがないサラリーマンのどこにでもある話

最終列車

酒は一瞬だけ全てを忘れさせてくれる。左遷されてから独りで飲む機会が激増した。ていうか、以前は独りで飲むことなどなかった。アルコールが身体中に染み込むにつれ、ストレスや嫌な記憶まで溶かしてくれる。

今夜は取引先関係者と飲み、最終列車に乗り込んだ。生ビール2杯と焼酎の水割りだけだが、酒に弱い私が酔うには十分だ。
真っ暗でほとんど何も見えない車窓に映った自分の顔を覗き込む。なんだかひどく疲れた顔をしている。私は他人からどんな風に見えているのだろう。ふとそんなことを考えた。

徐々に酔いが覚めてくると、明日やらなければいけない仕事が脳裏に浮かぶ。気分が重くなると同時に、緊張から解放されたせいか、突然眠気に襲われる。憂鬱な気分と眠気がごちゃ混ぜになって意識の彼方に遠のいていく。