しがリーマンの左遷万歳!

しがないサラリーマンのどこにでもある話

父親

電話で話すのはいつ以来だろう。携帯のメモリーを検索して、父の携帯番号の下4桁が実家の電話番号の下4桁と同じということに初めて気付いた。実家には家族を連れて盆と正月には帰るが、普段は電話をする用事もないし、世間話をするような仲でもないので、前に電話したのがいつだったか思い出せない程、久しぶりだった。

今日は当然、用事があったから電話したのだが、久しぶりに話す父の声は迫力があった。会うと禿げ上がった頭とぷっくりと突き出たお腹から、だらしない印象を受けるが、姿が見えない電話だと、ドスの聞いた声と問い詰めるような話し方に気圧されるくらいだった。

幼少期は父親が怖かった。でも、仕事ができてユーモアもある男の先輩として、憧れに近い感情も抱いていた。父親もトシを取り、その分、私もトシを取り、忙しさにかまけてコミュニケーションは減っていたが、今日の電話での会話は昔の感情を少し思い出させた。

父親が今の私のトシだった頃、私は19歳だった。な~んにも考えず、ただダラダラと有り余る時間を貪っていた大学時代。私のことをどんな風に見ていたのだろう。そして、これまで淋しい思いをさせてきたのだろうか。私は親不孝なのだろうか。