しがリーマンの左遷万歳!

しがないサラリーマンのどこにでもある話

怪我の功名

ノルマに追われ、苦し紛れに電話をかけまくった。中には10年以上、連絡を取っていない友人もいた。皆、久しぶりの電話に戸惑いながらも相談に乗ってくれた。即決で購入を決めてくれた人も少なくなかった。

弟と話さなくなったのはいつからだろう。幼少期はどこにでもいる仲の良い兄弟だったが、物心ついた頃から会話が減っていき、今では盆や正月に実家で会っても会話はもちろん、目も合わさない。といっても、いがみ合っている訳ではなく、なんとなく今さら話しかけるのも恥ずかしいという子供じみた事情だった。

その弟に数年ぶり、いや、10年以上になるか、いつ以来か全く思い出せないが電話をかけた。ノルマを達成できず、朝令暮改部長の叱責を受けるくらいなら恥を忍んで弟に頭を下げた方がいい。電話口の向こうで弟は気さくに話し、購入を決めてくれた。こんなにいいヤツだったっけ?と拍子抜けするほどだった。

他にも久しぶりの電話で、逆に仕事の相談をされた人や、がんが発覚して入院中の人もいた。単に朝令暮改部長の陰影に怯えて連絡しただけだったが、いろいろな人との距離感が縮まった気がする。

ありがとう朝令暮改部長!

文春に感謝したベッキーの気持ちが少し分かった。