しがリーマンの左遷万歳!

しがないサラリーマンのどこにでもある話

陸王

TBSの日曜劇場でドラマ「陸王」が始まりました。創業100年の老舗足袋メーカーが経営に行き詰まり、新規事業としてマラソンシューズ製作に取りかかる物語。半沢直樹ルーズヴェルトゲーム同様、正義が悪を駆逐する分かりやすいストーリーですが、設定や人物像にリアリティーがあり、ついつい引き込まれてしまいました。

熱血漢の銀行員が社内で正論を訴えた末に左遷されてしまうシーンは、私も同じだと言うつもりはありませんが、身につまされる思いでした。そうやって組織の論理を知り、飼いならされていくのでしょう。あの熱さを20年後も持ち続けていたら大したもんです。

人間、最も充実感を得られるのは、夢を追っている時ではないでしょうか。経営難でも新規事業を成功させるという大きな目標があれば、少々の困難にも耐えられます。逆に後始末や尻拭いほど、モチベーションの上がらない仕事はありません。

甲子園で行われたクライマックスシリーズ阪神-DeNA戦はまさにそんな試合でした。初戦に敗れたDeNAはともかく、阪神ナインからは勝利への執念が感じられませんでした。なぜこんな雨の中で試合をするんだ!と顔に書いてある選手がたくさんいました。

気持ちは分かります。怪我をする危険性もあるし、必死になれと言っても難しいでしょう。「クライマックス」とは名ばかりで、消化試合のような、キビキビしたプレーの少ない試合でした。

夜にスポーツニュースを見ていると、ボクシングの村田良太が面白いことを言っていました。ジャングルジムを1ブロック登るのは同じでも、1段上がっていくほど恐怖心を抱く。大人になると危機回避能力は高まるが、子供はそれを知らないのでどんどん登っていく。

つまり、次の試合ではもっと攻めるということが言いたかったようですが、昨日の阪神はまさしく危機回避能力だけが強く働き、安全第一のプレーばかりでした。

後がないからこそ、日本シリーズという目標にひたむきだったDeNAと、安全運転に終始した阪神。いかに自分のメンタルをコントロールし、モチベーションを保つことが大切か、教えられた気がします。